Back-flow to the junction
tsu-tsu(1997年1月25日生まれ)は、自分と同じ日に生まれた人々を世界中に探し出し、演じている
プロジェクトは、オンラインでの誕生日会から始まった。異なる国から参加者が集まり、そこで立ち上がってきたのは、地域性、家庭、経済状態を反映した「お祝い」が立ち並ぶ。全員が主役であるという異様な祝祭ムードから、既に亡くなっているものへの気づきや、説明し難い格差を目の当たりにしながら、未知の双子同士の対話が始まった。
パンデミック以降、「多様性」が公のスローガンとして流通する一方で、多くの人々はむしろ内側へと引きこもっていった。tsu-tsuは、この状況のなかで別の道を探る必要を感じていた。共通のアイデンティティや大義のもとに人々を集めるのではなく、すでにバラバラに散らばっている個人を、ただ一つの日付という偶然によって地図の上に配置し直すこと。
これは、「共に生きること」を考えるための、意図的に反転された方法である。共通の場から出発するのではなく、距離から出発する。同じ日に生まれながら、まったく異なる人生を並行して生きている他者たちと出会うことによって、私たちはバックキャスティング的に考え始めることができるかもしれない。互いのあいだの距離を潰してしまうことなく、どうすれば少しでも近づけるのか、そのために踏める一歩とは何か、を。
これまでに、日本、オーストリア、イギリス、アメリカ、フィリピン、ポーランドでバースデー・ツインが見つかっている。プロジェクトは現在も継続中である。










